敵陣営カード

手札が敵陣営カードだらけでガッカリしているプレイヤーをまれに見かけますが、カードのマイナス面ばかり注意が行きがちでプラス面にも目を向けると、実は思ったほど悲観的ではないのです。逆に、敵陣営のキーカードを引かなかったということは、どういうことでしょうか。それは、敵が自陣営のキーカードを引いて、やりたい放題できるということを意味しています。そう考えると、敵陣営のキーカードを引けたということは、ゲームを進める上で実に好都合で、その幸運を喜ぶべきことなのでしょう。


序盤戦でそれらカード名を挙げるならば、
 作戦値4
  #23マーシャル・プラン
  #21NATO
 作戦値3
  #16ワルシャワ条約機構
  #17ド・ゴール
  #106NORAD(北米大陸防空総指令部)
 作戦値2
  #22独自路線
 作戦値1
  #10ベルリン封鎖
  #19トルーマン・ドクトリン

 

あたりでしょう。宇宙へ飛ばしてイベント成立を遅らせる、発動条件を満たさないうちにカードを使うべきもの(21、22、106)、さっさとイベントを発動させて将来の禍根を断つべきものと、そのカードの料理方法はそれぞれですが、要は相手方に有効活用させない、それに尽きるかと思います。上記に名を挙げていないカードでも、#8カストロ #7社会党政権、#28スエズ危機など、かなり強力な敵イベントカードがありますので、そのカードの作戦値を使用して、起こしたイベントを上手く火消ししてみましょう。

 

クーデター(Coups)

出目が悪いと辛いのは事実ですが、クーデターはお得です。どうお得なのか少し解説してみましょう。普通に影響点を配置をして支配できる係争地(重要国)は1国でしょう。同様に、クーデターが成功して支配できる国も1国です。同じ1国なら変わらない? と錯覚しがちですが、これが全然違うのです。クーデターが成功して完全に塗り替わると、相手方が-1国で自分が+1国。域内での支配国数が大きく動きます。それゆえ、相手方にクーデター実行のチャンスを摘み取り、自分だけいい思いをするために、ソ連プレイヤーはデフコンを常に低くキープし、ターン初手番で係争地でクーデターを仕掛けるのがセオリーとなるようです。

 

#106NORAD(北米大陸防空総指令部)               

上述のソ連クーデター攻勢があまりにも酷いということで、追加となったカードです。カード効果は「カナダが米支配かつ、アクション・ラウンド中にデフコンが2へ移動した時、すでにある米影響点を(1国だけ)+1する。」というものです。私自身も長く誤解していましたが、このイベントカードのカナダ支配云々の条件は、このイベントカードがルール4.2項のイベント成立条件についての言及ではなく、NORADが設立されるための前提条件は何もないということです。一度、このカードによってNORADが設立されてしまえば、カナダ支配とデフコン状況の2条件を満たすことがトリガーとなるということです。

 

 と、少々脱線しましたが、要はNORADが機能している間、デフコンが2になるたびに、影響点が既にある場所に効果が出るという訳で、敵支配国に2作戦値を使って、まず1影響点を置き、あとはデフコンが落ちる度にじわじわと影響点を積み増しすれば、敵クーデターでやられる一方でもない、ということです。もしもチャンスがあるなら、自分でクーデターを起こしてデフコンを2に落とし、さらにNORAD効果を発動させるということもやってみましょう。

 

 

#10ベルリン封鎖

「米プレイヤーは直ちに作戦値3以上のカードを捨札すること。さもなくば西独の影響点をすべて失う。」という、決まれば超強力なカードです。まずカード構成を確認しましょう。

序盤戦カード:全38枚(中国カードを除く)
  作戦値4:  5枚(ソ0/米3/中立2)13.1%
  作戦値3: 11枚(ソ6/米5/中立0)28.9%
  合計  : 16枚         42.1%

 

データで見る限り、結構な割合で作戦値3,4のカードがあるということです。
手札8枚中に作戦値3,4がある確率分布は、以下のようになります。
 0枚  1.3%
 1枚  7.3%
 2枚 18.7%
 3枚 27.2%
 4枚 24.7%
 5枚 14.4%
 6枚  5.2%
 7枚  1.1%

 

ここから言えることは、ヘッドラインで闇雲に「ベルリン封鎖」を打っても、1.3%の超強運の持ち主でない限りは西独の影響点全除去の大成功はない、とかなり分かりきった結論です。また、枚数分布が2~5枚にほぼ均等なため、X枚持っているはずだという作戦も立てにくいということでしょう。大成功を収めるには、地道に枚数カウントしかないようです。(捨札はいつ確認してもルール上問題ありません。ただ、そのそぶりで相手の警戒度は一気に高まるでしょう。)

 

では、ソ連プレイヤー立場で考えて、大失敗とは何でしょう? (作戦値4のソ連陣営カードはないので、)作戦値4のカードを捨てさせることは西ドイツに置かれた4影響点を吹き飛ばすのとほぼ等価ともみなせるでしょう。米陣営・作戦値3カードを捨てさせれば、前述に1歩届かないものの、これもまぁそれなりの成果と評価できるでしょう。ソ連陣営・作戦値3カードを捨てさせればどうでしょうか?この場合、米プレイヤーから、カードを使ってくれてありがとうございます、とお礼の言葉を頂けるかもしれません。つまりこの場合のみを避けるべき失敗としてカードの用途を再考してみますと、

 

序盤戦カード:全38枚中/ソ連陣営作戦値3カード6枚 15.8%

手札8枚中0枚 25.3%
     1枚 37.9%
     2枚 24.9%
     3枚  9.3%
     4枚  2.2%

 

3枚以上あることは確率的には少ないので、米プレイヤーがターン中、ソ連陣営・作戦値3カードを2枚使えばかなりカードの切り頃、1枚使用でも捨札状況次第で大いにあり得るのではないでしょうか。

 

さらに6枚のソ連陣営・作戦値3カードを見てみましょう。状況にもよりますが、私が米プレイヤーならばこの6枚中、イベント消化して将来に禍根を残したくないカードは、#16ワルシャワ条約と#17ド・ゴールです。ソ連プレイヤー立場から、これら2枚を米プレイヤーの手札からこぼれさせ、リシャッフルで使える可能性を残したことは部分的な成功だと評価することもできるでしょう。つまり、ソ連プレイヤーの大失敗は、残る4枚のソ連陣営・作戦値3カードを捨てさせる結果で、そうなるよう相手方準備にぬかりないようでしたら、作戦値1で使ってしまう方が、大失敗の何倍も有意義でしょう。

 

#31共産主義の脅威・コンボ
敵側使用カードの作戦値を-1するカードですが、これはベルリン封鎖で捨てる条件として使用される場合も含まれます。このコンボが決まればどれだけ強力なのかは言わずもがなで、それ故、中国内戦バリアントでは、中国内戦が解決されるまで、ソ連プレイヤーは「共産主義の脅威」をイベント使用できないとの制約がつけられたようです。

 

#23マーシャル・プラン

アメリカをプレイして、第1ターンのヘッドラインからマーシャル・プランを打てた時の気持ちよさと言ったらなんといいますか! データを取っていませんが、1ターン目の手札にこれがあるのないのとでは、恐らく勝率はかなり違うように思えます。

 

さて、この幸運に恵まれた時、あなたのアメリカ初期配置はどうしますか? いつもと変わらないというのは、もったいないです。せっかく1ターン目ヘッドラインにこれを打つこと確定しているですから、それがバレてもいいのであからさまに配置すべきでしょう。

 

例えば、西独3、仏2、伊1、カナダ1(カナダ合計3)というのはどうでしょう? マーシャル・プランを使えばこの4か国が支配になって、あと3か国(トルコ、フィンランド、スペインあたり?)に1を播けます。いろいろと手札を想定して、この場合はどう配置すべきか研究しておいてみてはどうでしょう。

 

 

その逆、ソ連をプレイしていて初期手札にマーシャル・プランがあった時もやったぜ!という気分にさせてくれるでしょう。しかし、ここからがソ連の悩み所です。できれば、この糞カードを3ターン開始時まで保持して、このタイミングで宇宙へ飛ばしたい・・・(3ターン目の捨札がリシャッフルされて使用可能になるのは終盤近くになるので)・・・のですが、果たしてそれができるのかどうか? ここで問題になるのが#5五ケ年計画です。2ターン目の最後の手番、このカード1枚のみを保持している所に五ケ年計画を打たれれば万事休す。何をやっているのか分かりません。 早々に宇宙へ飛ばしみるのか?それとも、五ケ年計画カードの行方を模索しつつ3ターン保持の可能性を探ってみるのか? 私自身も答えを持ち合わせていませんで、皆さんも悩んでみてはいかがでしょう?

 

#19トルーマン・ドクトリン

「ヨーロッパの未支配国1国のソ連の影響点をすべて除去する」

作戦値はたったの1ですが、ベルリン封鎖以上にとんでもないカードです。このサイトで、ソ連プレイヤーはセットアップ時にオーストリアに4点置けとか書いておきながらアレなんですが、もしアメリカプレイヤーがセットアップ時にこのカードを持っていれば、オーストリアに1影響点を放り込んで、ヘッドラインでこのカードを使えば、ソ連のオーストリア支配は夢物語で終わります。

 

まず、ソ連プレイヤーの立場で話しを進めると、もしこのカードを引けたならその幸運を感謝して、必ず作戦値使用してカードを潰しておきましょう。この時の損害はフィンランドの1影響点が吹き飛ぶくらいなので、まったくどうということはありません。次に、このカードの行方が判然としないうちは、欧州で影響点の置き合い(特にフランスあたりで)をやらないことです。10点置こうが、20点置こうが、このカード1枚ですべて消えてなくなくなること肝に命じておいてください。フランス攻めなどは、このカードを相手が使えない状態にあることを確認しておいてからすべきでしょう。

 

逆に米プレイヤー立場で言うと、このカードはマーシャル・プランと並ぶ序盤戦2大エースなので、このカードはここぞという局面で使いたいものです。もしもフランスで影響点の置き合い合戦が勃発したとしましょう。米4-7ソでソ連が支配できました・・・アメリカ最終手番で作戦値2のカードと「トルーマン・ドクトリン」だったらば・・・作戦値2を使ってフランスを米5-7ソにしてソ連の支配を崩しておいて、次のターンのヘッドラインで「トルーマン・ドクトリン」です。これを防ぐカードはソ連にはありません。

 

このように効果が劇的で、抑止力としても働くカードゆえに、冒頭の局面、オーストリアごときで使うの?持っていないふりした方が楽しいんじゃない?という派閥に私は属しているのですが、そうは言っても冒頭の局面でソ連の4影響点が吹き飛ぶ訳ですから、そういう作戦も十分にあるようには思います。

 

 

#16ワルシャワ条約機構

ソ連用の「トルーマン・ドクトリン」です。使い所は終盤戦で、この頃になると、「連帯」「ベルリンの壁崩壊」「チェルノブイリ」とポーランド、東ドイツ攻め用のカードが整ってきます。しかもヨーロッパ係争地を完全制覇して決算すれば自動的勝利(敗北)ゆえ、何としても1カ国は守り切らねばなりません。ここで、もしも「ワルシャワ条約機構」のカードをイベント消化されずに残せておけば、東欧防衛の切り札になるでしょう。

 

そういう訳で、米プレイヤーは、(NATOも発足可能になるし)とにかくイベントを起こしてしまえで、対してソ連プレイヤーは終盤戦にもつれた時に保険となるように、イベントとしては使わずにいつまでもデッキに残るようにしたいカードでしょう。

 

 

影響点を置くべきか?削るべきか?

影響点を配置することはゲーム上いつでもどこでも(は、言い過ぎか)できますが、敵影響点を削ることはすぐに制約にひっかかり、そうそう自由に行える訳ではありません。選択の余地がなく影響点を置いてゆく場合がほとんですが、たまに、例えばキューバやメキシコに置かれたソ連影響点など、どちらの方法でも対処できる場合があります。両方の手段のメリット、デメリットを見てみましょう。

 

影響点配置

・敵側支配が崩せない間はコスト効率半減(最低2作戦値必要)

・運に左右されず結果は確定。(反面、劇的な効果もない)

・周囲の支配国数に影響されない。

 (支配国数が少ない時は有利で、多い時は反面メリットを活かせない)

・どうあろうと、常に敵の影響点は残り、ここが足場となりえる。

 

影響点排除

・敵側支配にあろうがなかろうが確率に変化はない

 (つまり、敵側支配でない時は影響点配置の方がベターなケースが多そう)

・出目が悪いと自分の影響点が消える可能性がある

 (基本、自分の影響点がある国ではやるな!でしょう)

・運に左右され、見通しが立ちにくい。

・1作戦値で3点以上削るなど劇的な結果も十分にあり得る。

 (反面、1影響点しかない国でやると、それを削って終わりでコスト効率は悪い)

・周囲の支配国数に大きく影響を受ける。

 (当然のことながら、確率に逆らってまではするなでしょう)

・これに成功すると敵の足場となる拠点を消滅させられる場合もある。

 

 

以下は、1作戦値で何点削れるかの期待値です。

敵影響点が1しかない場所では、どんなに出目が良くても最大効果は1しかあり得ないため期待値は断然悪く、3ある場所では一度に3消せる可能性があるので、期待値はかなり良くなります。(DRM:サイの目修正値)

 

1点しかない場所

 DRM    -1    0   +1    +2

 期待値  0.278  0.417  0.583  0.722

 

2点ある場所

 DRM    -1    0   +1    +2

 期待値  0.444  0.694  1.00   1.31

 

3点ある場所

 DRM    -1    0   +1    +2

 期待値  0.528  0.861  1.28   1.72

 

期待値が1.00ということは、1作戦値を使って1影響点を置くことと等価ということで、もしも期待値がそれ以上ならば、(確率論的には)地味に影響点を配置するより削った方がよいということです。

 

 ☆ ☆ ☆

 

具体的に次のケースを考えてみましょう。キューバ(安定度3)にソ連3影響点が置かれています。お互い周辺に支配国はありません。よって、影響点排除実行時のDRMは±0です。作戦値は2あります。【#8カストロが使用された直後を想定しています】

 

影響点を配置する場合は2作戦値を使ってキューバに1しか置けません。つまりこの場合のコスト対効果は0.500です。それに対して影響力排除の期待値は上表より0.861です。少々サイコロに自信がなくても影響力排除した方が良さそうです。

 

 ☆ ☆ ☆

 

メキシコ(安定度2)にソ連2影響点が置かれています。上記同様お互い、周辺に支配国はなく、影響点排除時のDRMは±0です。作戦値は3あります。

 

この時、影響点を配置する場合は最初の1影響点に2作戦値、次の1影響点に1作戦値を費やしますので、3作戦値で2影響点を置けます。つまりコスト対効果は0.667です。対して影響力排除の期待値は上表より0.694です。 影響力排除の方が3%程度良い程度で、どちらを選ぶかかなり微妙になってきました。こういう場合、私は周辺国に手を出してDRMをよくしてから影響点削除をしたい派ですが、いろいろと局面、局面によって緊急度などありますので、ケースバイケースでどうするのか決めてゆく必要があるでしょう。

 

 

 ☆ ☆ ☆

 

最後はアフリカ南部のアンゴラ(安定度1)の場合を考えてみましょう。ここにソ連1影響点が置かれています。周辺は南アフリカ共和国をアメリカ支配、ザイールをソ連支配しており、影響点排除時のDRMは-1です。作戦値は2あります。

 

影響点配置は1点置けるので、コスト対効果は0.500です。対して影響力排除はDRM-1が効いているため、0.278と散々です。たとえ、DRM±0だったとしても0.417しかなく、影響力排除はかなりお勧めできません。こういう場所は、影響力排除の出目が絶好調で作戦値が余ってしまった場合についでにやる程度のところです。

 

ちなみに、ここで作戦値2でクーデターできるのであれば、その時の効果期待値は3.50と、他所で影響点配置を行うことすら馬鹿らしく思えるほどに最高に効率がよく、やらない手はないと断言できるでしょう。(ゆえにソ連プレイヤーはデフコンを下げるのです。)

 

 

#8フィデル・カストロ

ルールに関しまして当方の誤認がありまして、このカードに関するこれまでの評はデタラメであり、申し訳ありません。つまり、はっきり申し上げてこのカードはカス・カードです。

 

先ずソ連サイドから見た場合、中米の得点が計算されるのは中盤戦と遠い未来のお話です。(超大国隣接の得点計算もその地域内のみしか計算しないとのこと。) どうやらそれまでの間、キューバなど確保してもビタ一文得点にならないということです。しかも問題はそれだけではありません。まかり間違えてこのカードを序盤でイベント使用してしまい、いつでもクーデター対象になりえる係争地キューバに影響点を配置してしまったが最後、 #5五ヶ年計画などのカードでデフコン1下落自爆負けのリスクも背負うことなります。順当に考えて、このリスクを背負えるのは、ここで得点計算される中盤戦(ターン3以降)にはいってからとなるでしょう。

アメリカ・サイドから見た場合、同様にキューバは序盤で得点に一切からまないので、作戦値使用してイベント消化してしまえなのでしょう。しかも、上記で述べた通り、キューバにソ連影響点があることでソ連自爆勝利の可能性が出てくるので、これを使用しない手はありません。影響点排除などで対処するにしても、それは中盤戦に突入してからで十分でしょう。

 

                                2014.9.24

 

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  以下記事はルール誤認していた時に記述したもので、ロジック組立の

  参考程度にしておいてください。(しばらく掲載しておきます)

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キューバは超大国隣接な上に安定度も高く、ソ連にとっては長期支配して得点源にしたい超重要国ですが、それゆえにアメリカサイドとしてもここを簡単に譲る訳には行きません。このカード1発でキューバ革命が起こってしまうので、一度もソ連に取らせないことは不可能に近く、基本、取られた後どうするかが焦点になります。

 

アメリカ自身でこのカードを使用して、先にイベント消化させ、このカードの作戦値でもってキューバの影響点排除はよくある手順です。(確率等は上記の「影響点を置くべきか?削るべきか?」のキューバの例を参考にしてください。)

 

ソビエトプレイヤーがこのイベントを発動させるのであれ、アメリカプレイヤーがイベントを発動させるのであれ、間髪与えず米プレイヤーが影響点排除するのが定石なのでしょう。

その結果、キューバに影響点が残った場合のソ連手番はどうするのがよいでしょうか?アジア、欧州の得点カードが残っているなら、支配状態になるまで削られた影響点を補充すべきでしょう。問題は周辺国のハイチやニカラグアにも影響点を置くかどうかです。どちらも安定度1なので簡単に支配でき、再び影響点排除される時にDRMが有利となります。しかし、この作戦には欠点もあります。ハイチやニカラグアは安定度1ゆえにクーデターにもろく奪取されやすいこと、その上これらの国は、アメリカ側からみてセットアップ時になかったいつでもクーデターできる国なので、これらの国でクーデターしてしまえば、ターン終了時の軍事作戦値要件ペナルティ2失点(デフコンが2になっていることを想定)も無くなるということです。この毎ターン2点はけっこう大きいような気もしますので、アフリカの一般国にも影響点を置き始めるようなタイミングでならば、ハイチやニカラグアに手を出すべきかという考え方もあるようです。

 

 

#4避難訓練(Duck & Cover)

「デフコンを1下げる。米プレイヤーは[5-現在のデフコンレベル]VPを得る。」という効果です。かなり面白いカードです・・・ソ連プレイヤーにとってはですが。私はソ連プレイでこのカードを握ったら並大抵では手放さない派に属しています。だって#5五ヶ年計画で(デフコン2時に)引いてもらった即勝利なんだも~ん、早く引いちゃってよアメリカさん!なんですが、ところがこれまで1度もこの方法で勝利したためしがありません。それどころか、そうこうしているうちに自分自身で#5五ヶ年計画だの#67対ソ穀物輸出だのを引いてきて自爆するパターンの方が多いような・・・(ソ連プレイヤー自分で#5五ヶ年計画を使って、手札の#4避難訓練を引かれたら、ソ連ターン中にデフコン1になりますのでソ連敗北になります。)

 

とりあえず、アメリカでプレイする場合はこのカードあるってことだけは頭の片隅に置いておいてください。(終盤戦になると#81大韓航空機撃墜もデフコンが下がるので注意です。)

本日、ソ連プレイヤー初手で、このカードを使ってイタリアへ影響力配置支配されました。目から鱗。クーデター返しができません!やられました。 ちなみに、この対戦相手の方、TS初プレイで、結果、私の3ターン欧州完全支配負けw 毎度このゲーム、勉強になります。

                            2014.11.2 追記

#5五ヶ年計画

米プレイヤーがソ連プレイヤーの手札からランダムに1枚引いて、自陣営カードなら問答無用でイベント発動するカードです。(自陣営カードでなければ、単に捨札)#67対ソ穀物輸出の方もランダム引きなのですが、こちらはカード使用しないことを選択できますので、安全なのですが、このカードには#4避難訓練というキラーカードがあること、アメリカプレイヤーは要注意です。

 

FAQにもありますが、最終手番、このカードと得点カードを所持した状態でこのカードを使用すると反則負けになります。ソ連プレイヤーが得点カードを捨てたいのならば、

 ・確率1/2に賭けて、ラスマイ手番で#五ヶ年計画をプレイする。

 ・ターン中#32国連介入を使うか、#67対ソ穀物輸出を使う(使われる)で余分に手札が1枚減っている。この状態でラスマイ手番で#五ヶ年計画をプレイすれば、確率100%で捨てられる。(そんな都合のいいこと、今まであった試しはないんですが、まぁ一応)

 

 

#103変節者

ソ連のヘッドラインから続いての先制第一アクション連続攻撃が毎回100%無条件でできるのはどうだ?ということで追加になったカードです。ただ、このカードが使われるタイミングってかなり読める(読まれる)んですよね。使われる可能性がある時はソ連不利地域の得点カードをヘッドライン使用する場合が多いようです。一度このカードに「マーシャル・プラン」をぶち当てたい、そんな男のロマンを思い描く今日この頃です。(いや、でも普通は宇宙開発材料ですよ。お間違えなく。)

重要地域とスコアリング

どの地域がどれだけ重要なのかは肌で感じられると思いますが、ここでは数値で確認してみましょう。

   存在/優勢/支配 (優勢-存在)VP
欧州  3/7/W +4
アジア 3/7/9 +4
中東  3/5/7 +2

 

南米  2/5/6 +3
アフリカ  1/4/6 +3
中米  1/3/5 +2

 

存在の意義
言わずもがなですが、どの地域でも最低1ヵ国は取っておけ!です。それが係争地であれば、なおベター。とにかく存在を主張できるハードルは限りなく低い訳でして、チャンスがあるなら1ヵ国は取っておけ!です。数値で見る限り中東の係争地の最初の1ヵ国確保は次のスコアリングで4点を意味し、たぶんそれはゲーム中4回(もしかすると5回)あるでしょうから16点(または20点)を意味します。これに対してアフリカや中米の係争地の最初の1ヵ国は各スコアリングで2点、これがゲーム中3回あるとして6点です。中東の存在スコアに比べてしまうとたったこれだけ?と思いがちですが、それでも楽に稼げるものは稼いでおけでしょう。

 

優勢の意義
係争地の2ヵ国目からの確保はどこもかしこも一律1点の価値しかないと言っても過言はないでしょう。但し「優勢」を確保できれば話は別です。この場合には、ご褒美のボーナス点がもらえるからです。このラインをクリアする/させないはとても重要です。またこの重要度はどの地域も一律という訳ではありません。上記表のとおり、中東と中米は(優勢-存在)VP差が2点しかありません。ここで優勢を取る/取らせないことよりもアフリカ/南米で頑張れなのでしょう。

 

支配の意義
欧州で「支配」達成できれば勝利(敗北)です。ここに限っては意味はあるでしょうが、それ以外の地域では「支配」達成の意味合いはとても薄く、「優勢」を確保できればそれで満足すべきでしょう。

 

序盤戦のスコアリング
得点される地域は欧州、アジア、中東の3地域のみで、ここが主戦場となります。これら地域はゲームを通して何度も得点計算されますので、手抜きは厳禁です。たとえ中東であっても「優勢」を確保すべきでしょう。ここで問題なのがスコアリングカード以外での細々とした得失点の機会をどうみるかです。お互いがどう頑張っても、この3地域で「優勢」が覆らないという状況できない限りは、(軍事要件未達ペナルティ等々)2点くらい程度は目をつぶり、長期投資された方がよさそうかと思えます。(特にソ連の場合は)

 

終盤戦のスコアリング
まずスコアリングカードが残っているのかいないのかしっかり確認しましょう。ゲーム終了時の得点計算だけならば、その地域の「優勢」にこだわらず、もう目の前の1点、2点が大切です。

 

中盤戦のスコアリング
ソ連プレイヤーならば、長期視点に立ち、序盤戦と似たような方向でゲームを進めるべきかと思います。まず、南米、アフリカ、中米に足場を築き、南米とアフリカで「優勢」を狙うことでしょう。目先の得点に走っていいのは、サドンデス勝利20点差が見えてきてからでしょう。#100ウォーゲームを終盤に引けるかどうかは1/2なので、この時点でこのカードを意識した手は、個人的にはおすすめしません。(一方で、目先の得点にこだわるからこそサドンデス勝利も見えてきて、敵も目先の得点にこだわらずをえなくなるという考え方もあります。) 問題はアメリカプレイヤーの場合です。サドンデス敗北が見えてくれば、同じく目先の得点を気にせねばなりません。そうでなければ、ソ連同様に長期視点での投資に徹したいところです。が、#100ウォーゲームというカードがありまして、もろくも危ない6点ビハインド程度で負け具合が収まっているかをターンが進むにつれて気にする必要性がでてくるでしょう。目先の得点にこだわりたいし、長期投資もないがしろにはできない。どうすればよいのかまったく答えがない、だからこそこのゲームはアメリカでプレイするのが最も面白いのかもしれません。